コラム
2018.10.2 火曜日ヘルスプロモーションへの挑戦10 ウォーキングサークルの誕生
さて、ウォーキング教室が進行しているのと歩調をあわせて、じつはまた別の企画が進められていた。それは、「ウォーキングサークルの立上げ」である。
一般に、自治体などで企画されるウォーキング教室では、数回の教室が終わった後、親しくなった人々の間で自然発生的にサークルが生まれることはよくある話のようだった。せっかく楽しめるようになったウォーキングを、このまま続けていきたいと思うのは自然なことだし、なにより、健康増進を目指して行われた教室なのだから、その後も継続してやってもらうことは望ましいことなのだ。
ところが、わがウォーキング教室では、第Ⅰ期も第Ⅱ期も、終わった後に自主的に集まるというような雰囲気はついぞ生まれなかった。おそらくは、公園などで実施される教室とは違い大学構内に集合して実施されたわけであるから、「勝手に大学内に集まってウォーキングをやろう」などと言い出す人が出てこないのはむしろ自然なのかもしれない。
だから、ここはやはり私が旗を振ってサークルを立ち上げることが必要なのだと思うにいたった。それは、第Ⅱ期が終了した時点で、企画に参画していた学生の多くが共有していていた思いでもあった。
これまでのウォーキング教室には100名を超える参加者があった。だからいきなり「ウォーキングクラブ」の入会者を広く募集するのではなく、まずはこれまでのプログラムに参加した方々を対象に次のような文書を送ってサークルへの参加者を募集することにした。
「春のプログラムに参加された多くの方々より「今後もみんなで一緒に歩きたい」というご要望をいただきました。そこで、今回新たにウォーキングサークルを立ち上げたいと思います。ウォーキングサークルとは、「みんなで楽しく歩こう」をモットーに早稲田大学所沢キャンパス周辺を中心にウォーキングを楽しむ集まりのことです。ウォーキング教室との大きな違いは、このサークルに“終わり”がないことです。…(中略)…。この秋の活動は、毎週土曜日の午前中を予定しておりますが、冬季からの内容はみなさんとお話しながら決めていきたいと思います。……たくさんの皆さんの参加をお持ちいたしております。」
葉書で受け付けた申し込みは、口コミで新たに参加される方を含めて116名に達した。