コラム

2018.9.4 火曜日

ヘルスプロモーションへの挑戦8 100人のウォーキング教室

第Ⅱ期のウォーキングプログラムが始まった。ウォーキング教室への参加者は95名であった。第Ⅰ期のウォーキング教室は30名で実施したのだが、なにしろ私たちにはその“成功経験”があったし、運営のノウハウもつかんでいたので、「100人までなら大丈夫だろう」という読みがあった。

 

5月の初旬から、ウォーキング教室は順調に進んだ。今回は、お母さんに連れられた就学前の兄弟も参加していたし、膝の痛みを訴える人もいた。皆それぞれのウォーキングを演出していた。人数が多くて構内の道路脇では足りなかったので、準備運動は野球場を借りて行った。土曜の朝に集まってきた人たちが「おはようございまぁす」と私に会釈する。もちろん私も「おはようございます」と返すのだが、一つだけ気になることがあった。名前を覚えられないのだ。

 

前回の教室は30名だけしかいなかったので、3回目くらいにはほとんどの方を名前で呼ぶことができた。最終回までには全ての方の顔と名前が一致した。

「○○さん、おはようございます。」

「△△さん、今日のウォーキングはいかがでしたか?」

ところが、今回の教室では、たぶん10名ほどの方の名前を覚えた程度であり、大半の方は顔に覚えがあるくらい、声をかけられてようやく教室参加者だということがわかるということもある程の体たらく。補助員も増員したのだが、スタッフ一人当たりの参加者数は前回の2倍近くに達していた。

 

もしかしたら、今回の教室の方が欠席者(率)が多いのではないか、との疑問を抱き集計してみた。第Ⅰ期と第Ⅱ期で、同じコース・指導内容であるのにもかかわらず、第Ⅰ期の出席率は8~9割を保っていたのに、第Ⅱ期の場合は回を重ねるごとに出席者数が減少し、最終回の出席率はついに6割を切ってしまったのだ。

 

“ウォーキング”という働きかけに興味をもって参加してくれた人々に感応してもらうためには、丁寧なコミュニケーションが必要なのだと気づいた。以来、ウォーキング教室の定員は40名以下に絞ることにした。