コラム

AFAA　AQUA―長谷山留美さんに聞く

長谷山留美（はせやま　るみ）

AFAA／JWIマスター検定スペシャリスト、AFAA PFT/Step/Mat Science/Kick Boxing検定スペシャリスト、JWI PSTマスタートレーナー

―AFAA　AQUA（アクア）とは、どのようなプログラムですか?

長谷山　水という媒体があればできるシンプルなアクアエクササイズプログラムで、心肺持久力や筋力・筋持久力、柔軟性や体組成の変化などの運動効果を得ることができます。水中では浮力や水圧、抵抗といった陸上とは違う力が働きますよね。たとえば水中では体が浮力によって動きやすくなったり、水の抵抗があるために簡単に動けなかったりします。

そうした水の特性を生かして、水中で歩く、走る、ジャンプする、泳ぐ、踊る、手足を動かすなどのシンプルな動きを組み合わせたエクササイズとなっています。AFAA AQUAの最大の特徴は、AFAA スタンダードガイドラインをベースにして、水の特性や水中での身体の変化などの基礎理論を基にしたうえで、効果的で安全性の高いエクササイズとなっていることです。

レッスンは浮力を利用したウォームアップ、カーディオウォームアップの後、徐々に強度を上げながらコンディショニングやエクササイズを行い、クールダウン、ウォームダウンという流れになります。シザーズ、ウォーキング、ジョギング、ジャンプ、キック、ロッキングなど、いろいろな動きの組み合わせのパターンは無限と言っていいほどバラエティー豊かです。また、ヌードルやハンドブイなどの浮き具を使うこともありますが、これらの浮き具は使い方も装着の仕方も簡単で使いやすく、しかも運動効果を得ることもできます。

水中での動きは時に辛いと感じる方もいますが、アップテンポでエネルギッシュな音楽やサウンドを使って、参加者に楽しんでいただけるような工夫も盛り込んでいます。たとえば私は、誰もが知っている懐かしいJ-Popやクラシックを使って音楽に合わせて動いたり、BGMとして雰囲気づくりをしながらご自分のペースで動いていただいたりしています。

―AFAA　AQUAのインストラクターになるためには、どうしたらいいですか？　また、インストラクターに求められることは何でしょうか？

事前にAFAA AQUAイントロダクションセミナー及びAFAA AQUA検定対策セミナーを受講した後、検定に合格すればAQUAインストラクターとして認定されます。イントロダクションセミナーでは、アクアウォーキングクラス、アクアダンスクラス、機能改善アクアクラス等の指導に関する基礎的な知識を習得することができます。指導スキルも学んでいきますので、これからアクア指導者を目指す方はもちろん、すでに指導されている方のスキルアップにもつながります。

AQUAインストラクターには、水を使って楽しめるような環境で、きちんと負荷をかけて、心肺機能だけではなく筋持久力、全身の筋力を使う運動ができること、安全で効果的に、しかもお客様に楽しんでいただけるレッスンができるような指導能力をもつことが求められます。実際のレッスンでは、グループレッスンでもパーソナルでもOK、サンプルプログラムを基にいろいろなバリエーションがあって、いくらでも内容を広げていくことができます。

―最後に、AFAA　AQUAの魅力について、改めてインストラクターの皆さん、また一般の方々にメッセージをお願いします。

水はすべてを包み込み、優しい揺らぎに心や身体が解放されつつも「動く」という能力を最大限に引き出してくれる最良のツールです。AFAA AQUAを通して、笑顔にあふれ幸せな毎日を過ごしましょう！