コラム
2017.9.8 金曜日9Roundの魅力を語る
―今日は9Round(ナインラウンド)の魅力について、”9Round” Evangelist(エバンジェリスト)の加藤耕太さんにお話をうかがいます。9Round JAPANがスタートしてから今年の9月9日でちょうど1年になりますね。9Roundとは、一言でいうとどんなプログラムですか?
加藤 “30min Stress Buster”(サーティーミニッツ・ストレスバスター)です。アメリカ映画の「ゴーストバスターズ」ではゴーストですが、9Roundではあなたの色んなストレスを、たった30分でやっつけて心身ともにスカッとする、そんなプログラムです。
―プログラムの内容は?
加藤 キックボクシングやボクシングの試合では、1ラウンド3分を区切りとしていますよね。同じように、ナインラウンドでも、3分間ごとに異なる動きやエクササイズを行い、それを9回、つまり、「9ラウンド」行います。
各ラウンドのエクササイズ自体も2つ以上の動きが組み合わさっていたり、それぞれのラウンド間にもラウンド中とは異なる別のエクササイズを皆で一緒にやるパートがあったりと、全身のあらゆるところを刺激するプログラムになっています。
9Roundの創始者、アメリカの元IKFライトミドル級チャンピオンのShannon Hudsonは、自身が経験したキックボクシング競技の素晴らしいところを、「より身近に、手軽に生活の中に取り入れることができないか」という思いを抱き、フィットネスの形にするために改良に改良を重ねました。その完成した究極の形が今のプログラムです。
―実際に、どのくらいの時間、どのような動きをするのですか?
加藤 1回約30分の間に9つのラウンドを反時計回りに順番に回っていきます。ラウンド1からスタートする必要はなくて、空いているラウンドのどこからでもスタートすることができるので、「順番を待つことなくいつでも始める」ことができます。
さまざまな形状のサンドバックやユニークな器具を使い、実際のキックボクシングのように、グローブを付けてサンドバックを叩いたり蹴ったりする動きや、身体のコア部分を刺激するようなワークアウトなど、様々な動きやエクササイズが凝縮されているので、短時間で効率的に身体を動かすことができます。
―他のフィットネスプログラムと、どのような点が違いますか?
加藤 4点あります。まず9Roundは、インストラクターの動きに合わせて全員が同じ動きをするグループレッスンの形ではなく、つねに半ばパーソナルトレーニングのような状況で進めます。9Round 認定トレーナーは毎回、次のラウンドに移動する30秒のインターバルの間に、動きの説明を個人個人にします。ラウンドの最中でも、必要に応じて随時トレーナーがそのラウンドに行って話をします。
2点目に、9Roundにはプログラム・スケジュールというものが存在しません。営業時間内であれば、お客さまがお越しいただいたタイミングで、空いているラウンドからいつでもスタートする、つまり、いつ来てもできるプログラムなのです
3点目は、ユニークな9つのエクササイズの内容が毎日、変化するということ。常に新しいエクササイズとなりますので、飽きずに継続して取り組むことができます。
そして4点目は、誰でもできること。1ラウンド3分間という時間の流れはありますが、ご自身の体力などに合わせて、サンドバッグを叩くスピードや強さを自由に変えるなど、自分に合ったエクササイズを実現することができます。もちろん、分からないことがあればいつでもトレーナーがサポートします。
―トレーナーがサポートをする際に気をつけていることは何でしょうか?
加藤 大切にしていることは「何度もチャレンジしたくなる空気づくり」です。お客様が「取り組み続けることができる状態」に導くこと、それぞれの方にとって、継続するために今何が最も必要なのか、つねに意識しながらサポートをしています。
もちろん、安全面でも、効果的なフィットネスを実現するためにも、正しいフォームでエクササイズに取り組むことができるよう、十分に配慮しています。体験プログラムからでも、直接入会という場合でも、初めて9Roundに取り組む方には専用メニューがあって、その中には9Roundの基本動作がすべて入っています。「取り組み続けることができる状態」になるためには、ケガもなく面白いと思っていただくこと、向上していると実感していただくことが大事なので、お客様の年齢や体力を理解し、その日のメニューすべてに拘らずに、基礎的なことは段階を踏んでサポートしています。
―9Roundはどんな人にお勧めとお考えですか?
加藤 「すべての方に、一度はぜひ9Round を体感してほしい」と心から思っています。9Round では、メンバーの方々を「ナインラウンダー」と呼んでいきます。ナインラウンダーの皆さんは、性別を問わず10代から60代まで幅広い年齢層の方々で、プロアスリートレベルでスポーツをされている方から、運動自体あまり日常的にしてこなかったという方まで、経験もさまざまです。他のフィットネスクラブに行きながら9Roundにいらっしゃる方も、一度フィットネスをやめてしまったけれども「これならできる」とおっしゃる方もいます。皆様に共通しているのは、「自然にやってしまう、続けてしまうのが9Round」ということだと思います。
世界11か国、500店舗を超える9Round ジムで、すでに多くの方に受け入れられ、生活の一部として継続いただいている9Round のプログラムだからこそ、日本でもこれだけ多様な方々に共感いただけているのだと思います。「今の生活の中にフィットネスが欠けている。やりたいけれども、なかなか上手く取り入れられない」「一度やったけれど、続かなかった」と思う方は特に、ぜひ一度チャレンジしていただきたいですね。
―改めて、9Roundの魅力についてお聞かせください。
加藤 ナインラウンダーの皆様に、額にいい汗をかきながら、とっても素敵な笑顔でお話いただけるのが、トレーナーにとって、とても嬉しいです。9Round を始めてから「身体が調子良い、軽くなった」「気持ちが前向きになった」など、さまざまなお言葉をいただくのですが、直接、言葉で聞かなかったとしても、笑顔を見るだけで充実した時間を過ごしていただけているのが伝わってきます。
私自身は、9Roundの本当の魅力は、実は精神的なところにあるのではないかと思っています。あるナインラウンダーの方とお話したのですが、その方は「最初は友人に紹介されて、わけも分からずに来てみたけれど、実際にやってみたら自然と無心になれた。実は私生活で非常に落ち込んでいる時だったんだけど、ここへ来ることによって救われた気がした」とおっしゃっていただきました。
また、私がアメリカで最初に9Roundに出会った時、「9Roundは今、自分の生活の一部になっていて、9Roundなしでは生きていけないよ」とおっしゃっているナインラウンダーの方とお会いしたことがあり、最初本当かな?と思ってしまったことがありました。でも、自分自身も9Roundをやってみると、無我夢中に、力任せに殴るとか叩くとかすることで、心が空っぽになり無心になれる、そんな時間を作ることができる9Roundには、フィットネスの中でも特別な何かがあるのではないか、そして、それが人々の心をつなぎとめているのかな、と思うようになりました。
キックボクシングという切り口で入っていただいて、「9Roundって楽しいよね」「行くと元気になるよね」という場になることは、フィットネスが人々の365日、24時間の中に入っていくことにつながると思います。その意味でも、もっと多くの方々に9Roundの魅力を体感していただきたいですね。
―ありがとうございました。