コラム

2018.8.3 金曜日

AFAA PILATES―花見結花里さんに聞く

花見結花里(はなみ ゆかり)

JWI/AFAA指導陣・マスター検定スペシャリスト。AFAAピラティス、フィットネスタイチー、太極舞を中心に活動し、PC取得のためのセミナーも行っている。

 

 

 

 

 

 

 

―AFAA PILATES(ピラティス)とはどのようなプログラムですか?

 

花見 ピラティスは、呼吸と動きを連動させ、筋を肥大させずに筋力や筋持久力をつけるトレーニング方法です。柔軟性、機能的な筋強化、姿勢やバランス、協調性の向上にも効果的です。ピラティスの動き方の特徴は、筋肉を細く長くしなやかにすることにあります。“太く短くムキムキの筋肉”ではなくて、日常生活の動作が楽になるような…自分の身体の使い方が上手にコントロールできて、本来の「ニュートラルな位置、バランス、正しい姿勢」を取り戻していく…そんな、柔らかくてしなやかな強い身体を作りたいと思っている人に最適です。

AFAA PILATESでは特に、修得トレーニングの際、AFAAメソッドを活用した、「エクササイズの3段階の変換法」を考察することによって、運動強度を増減でき、更に参加者のレベルに柔軟に対応できる力をつけていきます。さまざまな参加者がいるグループエクササイズで活用しやすいように、自由度を高くして、種類や順番を固定せずに、その時々の状態に応じてベストなものを組み合わせていきますので、低体力の方や高齢者の方々にも対応できる理想的なメソッドと言えると思います。

 

―AFAA PILATESのインストラクターになるためには、どのようにしたらよいでしょうか? 

花見 初めての方や経験の浅い方、何か不安をお持ちの方には、最初に3時間のイントロダクションセミナーの受講をお勧めしています。インストラクターになるためには、2日間セミナーを受講後、検定対策セミナーを受講して下さい。AFAAメンバー登録後、AFAA PILATES 検定に合格することによってインストラクターとして認定されます。

 

 

 

 

 

 

各セミナーでは、現実的なグループエクササイズ・クラスを円滑に指導できるまでの理論と実技を修得することを目的としています。ピラティスの歴史と創設、基礎理論、姿勢分析、クラスのサンプルレッスン、様々なポジションからなるエクササイズの紹介、クラスデザイン、インストラクションテクニックなど、ピラティス指導に不可欠な理論と実技をご紹介します。

また、多様な参加者に適したエクササイズの選択方法や、ニーズや体力レベルに合ったモディフィケーション(快適な修正)やプログレッション、そして安全な指導テクニックを学びます。お客様に楽しく取り組んでいただけるような伝え方、どのように説明したら伝わりやすいのか等、コミュニケーションスキルに留意しながら進めますので、ライセンス取得後は安心してピラティスを教えることができるようになります。

 

―改めてAFAA PILATESの魅力について、花見さんからのメッセージをお聞かせください。

花見 日本でピラティスが一般化したのは2000年代からと言われています。結婚や出産で一度リタイアした女性タレントが復帰したらもっとキレイになっていた理由が「ピラティス」だったり、ダンサーやアスリートの方々が怪我からの復帰のためにピラティスを行っていた、などのことから話題に上り、その頃から「コア」や「軸を作る」というトレーニングの重要性が少しずつ一般化していったと思います。

一方で、当初のピラティスは学び方が色々と難しいプログラムでした。AFAAでは「学びたい指導者にとって学びやすく、かつ正しいピラティスプログラムである」ことを基本として指導法に改良を重ね現在に至っています。

ピラティスはさまざまなフィットネスレベルの人々にとって理想的なエクササイズです。特にAFAA PILATESは、“グループに10人いたら10人全員にとって安全で効果的でなければならない”という考えに基づきプログラムを提供しています。AFAA PILATESをしっかり学び続けることによって、グループエクササイズを楽しく効果的に展開し、1対1でも信頼される指導者となることができます。また、ダンス系の指導者の方にも、ぜひ修得をお勧めしたいです。ご自身とお客様の身体に対する気づきが深まり、指導のフィールドもさらに広がることと思います。

皆さま、AFAAピラティスのワークショップでお待ちしております!