コラム

AFAA KIDS―手嶋恵さんに聞く

手嶋　恵（てしま　めぐみ）

JWIキッズフィットネス　マスター教育トレーナー

―AFAA KIDSとはどのようなプログラムですか？

手嶋　AFAA KIDSはAFAAのユースフィットネスに関するスタンダードアンドガイドラインに沿って、子どもにとって必要不可欠な運動を安全で効果的に行うプログラムです。

幼少期は人の成長にとっていちばん大切な時です。スキャモンの成長曲線というグラフがあります。それを見ると、６歳までに神経系の発達が最も著しく、俗に言う運動神経の90％がその時期に出来ると言われています。この時期には、１つのことに特化するのではなく、様々なシナプス（脳内の情報伝達装置）を作り、神経伝達をスムーズにしていくことが推奨されています。

つまり、繰り返しを嫌がらない幼少期に、たくさんの経験をさせ、しっかりと繋がったシナプスをたくさん作ってあげること。そして、五感を刺激しながらたくさん遊ぶ「知育」としての運動も大切にしています。

―具体的には、どのようなクラス内容になりますか？

手嶋　チアやフラなどのダンスコリオ、ボールなどの道具を使って動いたり親子で楽しむアクティビティをしたりなど、KIDSインストラクターそれぞれの個性を生かしたバラエティ豊かなプログラムを用意しています。

きっちりとした運動トレーニングやエクササイズというよりは、アクティビティを通じた楽しさの中で運動を好きになるような、また笑顔で楽しい時間を過ごしながら子どもの心を豊かにしていくための仕掛けがあることが、AFAA KIDSの最大の特徴です。

子どもたち一人一人、表現の方法はそれぞれに違っています。おしゃべりが得意、身体を動かすことが得意、歌を歌うことが得意、リズム遊びが得意、じっとしていることが得意、英語が得意、ダンスが得意…その子その子が得意なことややりたいこと、興味あることを引き出すお手伝いをしていきます。私自身はダンス・わらべうた・ナーサリィライム・英語・手話・美しい日本語・広島弁・あの手この手あの足この足で（笑）、何がしたいのかその日の様子で察知しながら展開しています。

―AFAA KIDSのインストラクターになるにはどうしたらよいでしょうか？

手嶋　 まずは6時間セミナーによって基本的な知識や指導の仕方を学んでいただき、検定対策を受講後KIDS検定に合格することによってインストラクターとして認定されます。AFAA KIDS ではAFAAスタンダード＆ガイドラインに基づき、子どもたちにとって安全で効果的なエクササイズを指導することができて、心のコミュニケーションが図れるインストラクターを求めています。

―7月から8月にかけて、JWI主催のワークショップ“AFAA KIDS～ダンスコリオ・アクティビティ大放出～” （7月8日、広島／14日・東京／8月4日・京都）が開催されますね。

手嶋　AFAA KIDSが蓄積してきたたくさんのキッズダンスコリオやアクティビティコリオが準備されています。運動会や親子交流会、児童館での活動やイベントなどでも大いに役に立つ内容ばかりです。どなたでも、またお子さんと一緒に参加することができますので、ぜひ、お集まりいただきたいと思います。

―最後に、読者の皆さま方にメッセージをお願いします。

手嶋　運が動くと書いて「運動」、その楽しさを伝えたい、運動を一生の生活習慣にして欲しい。子どもたちの心と身体に気持ちを添わせて、少しでも「運動が好き」「運動が楽しい」と思ってもらいたい。「幼少期はただただ幸せ」であって欲しくて、「子どもたちの笑顔」をたくさん見たい。私はそんな思いでキッズフィットネスに向き合っています。

五感の一つ、「触覚」―人の手の温かさを身体と心で知っている子どもは、大きくなって人の身体を傷つけたり、ましてや自傷したりしないと信じています。こんなに長くキッズクラスをさせていただけることに心から感謝しています。

小学校でダンスが必修科目となり、また運動会や地域の親子交流会やイベントなど、KIDSプログラムは今後もますます必要とされていくと思います。キッズクラスを担当している皆さんはもちろん、「子どもの学校から頼まれて」「イベントで頼まれて」というインストラクターさんは多いと思います。ぜひ、AFAA KIDSでキッズの笑顔の輪を広げていきましょう！

※“AFAA KIDS～ダンスコリオ・アクティビティ大放出～”について、詳細はこちらをご覧ください。