コラム
2018.5.31 木曜日Dr.カイボーの眼
第29回 ようこそマインドウェルネス瞑想へ
「瞑想の目的はなんですか?」と聞かれれば、「気づくこと」「目覚めること」と私は答えます。
私たちの気づきは、決まって主観的です。何にでも気づくのではなくて、自分の興味のあることだけに気づきます。例えば今、皆さんの周りにある音を見てみましょう。様々な音がありますが、みなさんは自分の都合の良い音だけを広い、必要がない音は、聞こえているのに聞いていません。
正しい気づきとは、一切の主観、偏見、先入観、思考、妄想、好き嫌い、感情を除いて、客観的にありのままに観察して得られます。それはとても難しいこと。一切の現象に対して気づくことを探究していきましょう。それが正しく気づくということ、目覚めるということです。
一切の現象を4つに分けます。身・受・心・法です。身は身体、受は感覚、心は心、そして法はそれ以外の現象のことです。そしてまずはその身・受・心・法を①自分のことで感じ、次に②他人のことで感じ、そして③自分と他人を含めて感じる。そのような順番で真理を探究していくのです。そこで発見することを智慧と言います。
マインドウェルネス瞑想のワークショップでは、正しい気づきに近づいていくその手法をお伝えします。ワークショップⅠ(身体編)では主に身と受の①と②について、ワークショップⅡでは主に心についての①と②についての瞑想を実践していただきます。ワークショップⅢ(アドヴァンス編)ではさらに深い瞑想を通して、自分の人生そのものへの取り組み方を感じていただきます。
ワークショップⅠを7月、Ⅱを8月、Ⅲを9月に開催する予定です。よろしくお願いします。
貝原 良太(かいはら りょうた)
医学博士、貝原医院院長。内科診療の中でフィットネスの重要性を感じ、PCを取得。ヨガ、ZUMBA®のレッスンや健康教室、講演活動を行う。