コラム
2017.9.26 火曜日ZUMBA® Fiesta Caliente
ZUMBA® Fiesta Caliente 2017を全国11都市で開催しております。今年は昨年の380チームを大幅に上回る447チーム・延べ4000名のZUMBA®LOVERSにご参加いただき、過去最大の広がりを見せています。
ZUMBA®が日本で始まったのは、今から10年前の2007年3月でした。第1回目のワークショップの時は、大々的に宣伝したわけではないのですが70人ほどが集まりました。終了後、参加された皆さんが「楽しい」「楽しかった」と口をそろえて言ってくださったことを今でも覚えています。
当時フィットネス界ではヨガやピラテスが静かなブームを呼んでいましたが、その流れの中で、動的なZUMBA®が新鮮さをもって受け入れられたのでしょう。当初はアメリカからZESが来日し、当時の日本のZES候補者(現在のZES)にもご協力をいただき、全国の大都市を回りワークショップを重ねました。
2008年に入り、日本でもZESが誕生しワークショップを回せるようになり、各地で「初めてだけれど楽しい!」「今までにないダンスでわくわくする!」と人気も出てきました。これを受け、「もっと多くの方にZUMBA®を楽しんでもらおう」「業界にZUMBA®旋風を巻き起こそう!」と、ZUMBA®のイベント、ZUMBA® Fiesta Caliente を企画しました。
ZUMBA®レッスンはウォームアップ、メインパート、クールダウンで構成され、メインパートは最低3つ以上の違うリズムを選んで踊ります。これを、1レッスンではなく1日として考え、参加してくださる方々に1日を通して体感し楽しんでもらおう! こうして企画されたのがZUMBA® Fiesta Calienteです。12月19日(金)、東京芸術センターで開催され、7チームが参加しました。思い思いの衣装に身を包み、自分らしく、様々にノリノリのパフォーマンス姿は、今でも変わっていません。
舞台に立ったチームが入れ代わり立ち代わり踊り、フロアにいる側も観衆として見ているだけではなく、一緒になって踊る参加型のイベント、ZUMBA® Fiesta Caliente. 企画した当初、コンテストのように優劣をつけたらどうか、レベル別にパフォーマンスの時間帯を分けてみては、などの案も出ました。
しかし、ZUMBA®はもともと、踊りの出来の良さを求めるものではなく、パーティー感覚で楽しもうというプログラムです。人気の秘訣もそこにあり、それは今も10年前も変わりません。Calienteでも、経験の差があっても皆、同じステージに立って全体で盛り上がろう、というコンセプトでいくことにしました。ただ、チームを組むにあたって、チームの代表者が必ず音源をもっているZINメンバーであることを条件とし、ZINメンバーがレッスンをしている生徒さんやリピーターさんとZUMBA® Fiesta Calienteに一緒に行って楽しみましょう、という形にしました。
第2回ZUMBA® Fiesta Calienteは2009年6月から8月にかけて、東京・長野・宮城・福岡・愛知・広島・北海道・石川・大阪の9都道府県の主要都市で開催しています。いずれの会場も参加は10チームほど、一部構成で行いました。2年目からは、当日のプログラム構成やMCをZESにお願いするようになりました。エントリーシートを元に音源の重なりがないよう、ZESにバランスよく選んでいただき、事務局スタッフは3、4人で9都市を回りました。
会場によっては舞台がないために、仮設の舞台を借りて自分たちで組んだものの、ZUMBA®の動きに耐えらずに舞台が動いてしまったこともありました。ですが行く先々で地方ごとの特色がステージ上にも表れ、スタッフも楽しみました。パフォーマンスが終了する時に必ずポーズを決めるチームが多い大阪、きらびやかなアクセサリーが特徴の名古屋、クールな東京、和やかな北海道、それぞれの地でZUMBA®をアレンジしながら楽しんでいただいているのが伝わってきました。
初期の頃のウェアーは、厚手のTシャツ生地に赤と黒のVネック、ZUMBA®マークが小さく入っている程度。柄物はなくカラーバリエーションも単調で、自分たちで工夫、アレンジしてアクセサリーをつけていました。それでも、「カリエンテに初めて参加してみてZUMBA®の楽しさを知った」「来年も出たい」「自分の地域でも開催してほしい」というリクエストが増えました。ZUMBA®LOVERSの拡大に伴いカリエンテも規模が大きくなり、ウェアーやアクセサリーの種類も格段に増えました。そして、Tシャツやタンクトップなどのトップスをハサミで切り、デザイン、アレンジが始まったのもこの頃からだと認識しています。
ZUMBA® Fiesta Calienteの雰囲気は、規模の差はあるものの、10年前と変わっていません。「こうでなければいけない」「こうすべきだ」ということはなく、人それぞれ、チームごとに「こうしたい」と思うことを表現する。自分らしく表現するのがZUMBA®の“心”であり、その“心”がイベントにも生きてくる。それがZUMBA® Fiesta Calienteです。
普段の生活ではいろいろなことがあって「レッスンから帰ったらご飯を作らなければ」という時もあるけれど、4,5分間のパフォーマンス中は誰もが主役で、誰もが輝ける瞬間がある。オレンジやピンクやゴールドの服を着て買い物に出かけるのは恥ずかしいし、普段着では買わない色だけれどこの色が着たい、ZUMBA®レッスンやCalienteだから着ることができる。もう歳だからダンスは無理かなと思っていたけれど、お友だちの誰々が出るんだったら私も出ようかな、など。ZUMBA®がこれから先もそんなきっかけとなり、我々スタッフも皆さま方の楽しんでいる姿を見つづけていくために、今後も頑張っていきたいと思います。 (JWI事務局)