コラム

2018.10.25 木曜日

Dr.カイボーの眼
第39回 瞑想の効果

瞼を閉じて呼吸に意識を向けて座っていると気持ちがよくなるので、それが瞑想だとは知らずに続けていました。

 

目を閉じることで視覚がシャットアウトされ、外からの刺激が減ることでより強く自分の存在を感じることができました。起きているときと寝ているときの意識の間を行ったり来たりする、そんなイメージがありました。またあるときには起きているときよりも目覚めている感覚になることもあり、後にそれが超越意識であることを知りました。

 

瞑想は数千年前から行われてきたものです。あるとき瞑想の効果を尋ねられた賢者はこう答えました。「瞑想で得たものはなにもない。だが失ったものはある。それは怒り、不安、自信のなさ、老いや死への怖れです。」得るというのは執着する、捉われるということ。瞑想はいろんなことを手放して自由にしてくれます。

 

身体が固いのと同じで心も固いと窮屈です。力が抜けると身体も心も自由になります。そして真の自分を確信するので不安はなくなります。1日15分~30分の瞑想で人生は大きく変わります。

 

では、どう変わるのでしょうか?

 

思考に支配されないようになります。ストレスが減ります。集中力や記憶力が向上します。よく眠れるようになります。血圧が下がります。寿命が延びます。幸せになります。これらの効果は科学的に評価されています。

 

瞑想は方法さえ身につければいつでもどこでも出来ます。瞑想を日常生活に取り入れないという手はないと思います。重要なことは効果を得ることを焦らず(先に述べたように得るのではなく失うのですが)、瞑想そのものを楽しむことです。日頃はひとりでするのもいいですが、たまに雰囲気のある場所で瞑想会をするのも素敵ですよ。