コラム

2018.10.12 金曜日

スペシャルインタビュー 早見優さんがZUMBA🄬インストラクターになりました!!

 

 

 

 

 

 

早見 優(はやみ ゆう)

日本生まれ。幼少期をグアム、ハワイで過ごす。1982年に歌手デビューし、「夏色のナンシー」等、ヒット曲多数。上智大学比較文化学部日本文化学科卒業。特有のバイリンガルを生かし、さまざまなメディアで幅広く活躍中。今年の4月にアルバムCELEBRATION、7月には写真集「サマーガール」を発売。2018年4月、ZUMBA🄬インストラクター認定、9月、AFAAプライマリー・フィットネス・インストラクター認定。

 

聞き手

中村好男(なかむら よしお)

早稲田大学スポーツ科学学術院教授、JWIアドバイザー

 

奥村 早見さんは今年4月にZUMBA🄬 Basic1(B1)を受講され、ZUMBA🄬インストラクターとなられました。さらに9月には世界標準のフィットネスインストラクターライセンスであるPC(AFAA プライマリー・フィットネス・インストラクター認定)を取得されています。そんな早見さんのZUMBA🄬やフィットネスに対する思いをJWI会員とともにシェアさせていただければと思います。よろしくお願いいたします。

 

中村 早見さんとZUMBA🄬との出会いからお聞かせください。早見さんはいつ頃、どのようなきっかけがあってZUMBA🄬を始めたのですか?

 

早見 最初にZUMBA🄬のクラスを受けたのは10年ぐらい前でした。もともとラテン系の踊りが好きで、サルサのクラスに通っていて、先生が「アメリカからZUMBA🄬という面白い名前のプログラムが来たの。トライアルで来てみない?」とレッスンに誘われたのが最初です。

 

中村 ZUMBA🄬が日本で展開され始めたのは11年前のこと、草創期からZUMBA🄬をご存知だったのですね!

 

早見 いろいろなフィットネスのクラスに通っていて、その中でも通い続けたいと思ったのがZUMBA🄬クラスでした。筋力トレーニングをしていたのですが、実は筋トレってものすごく苦手なんです。でも、その後有酸素運動をするためにZUMBA🄬のクラスに出て、60分間汗をかくのがものすごく楽しくて、週に1,2回は受けていました。

それから何年かブランクがあって、昨年ちょっとした手術を受けて3か月ほど運動を禁止されていました。元々運動は好きではなかったけれど、駄目だと言われると逆に運動したくなって、OKが出てから久しぶりにZUMBA🄬クラスを受けたんです。そうしたら、なんていうんでしょう、身体を動かして汗をかいて、はっとひらめいたように気持ちがいい!って思ったんです。からだの隅々に酸素が行きわたっていくような、言葉では言い表せない楽しさでした。その時、これからもこういうふうに楽しみながら体を動かしていくと、ずっと健康でいられるかなと思いました。

 

中村 その後B1を受講されたわけですね。

 

早見 今年の2月から3月にかけてZUMBA🄬のレッスンを受けて、自分でも何故なのかわからないけれど、気づいたらパソコンに向かってB1に申し込んでいました(笑)。

私も20代の頃とは違って、人生の折り返しに来ています。最近のライブではファンの方に「みんな年取ったね、私もだけど~」って言うんですよ。「夏色のナンシー」を歌いながら「恋かな~イエス!」って声をかけていただく時に、「みんなちょっと~! 前より腕が上がっていないんじゃない?」っていつも冗談で言うんですね。みんながちゃんと腕が上がるように、みんなが健康で一緒に年を重ねていけたらと思ったのがきっかけだったのかもしれません。

 

中村 実際にB1を受けてみて、いかがでしたか?

 

早見 とても勉強になりました。一つ一つのステップに名前があること、ZUMBA🄬のヒストリー、多くのことを教えていただきました。今まで何となく先生の真似をしながら踊っていたのですが、詳しく知ることでZUMBA🄬がもっと好きになりました。

B1の後、「ZUMBA🄬のインストラクターの資格を取りました」ってSNSに載せたりラジオの番組で話をしたりすると、きまって「え、ZUMBA🄬? どんなのですか? どうやって踊るんですか?」って皆さんに聞かれるんです。すごく戸惑いました。

でも、インストラクターの立場として、聞かれたら分かりやすく説明しなければいけないですよね。それからクラスをもちたいという気持ちが強くなりました。同時に、クラスをもつとなると、一気に20曲ぐらい振り付けを覚えなければなりません。大変だなと思い、いろいろな先生のクラスをビジターとして受講するようになりました。B1で4つのジャンルの踊りを習って、実際にどのように踊っているのか見てみると、皆さんそれぞれに違っていて、同じ曲でも音楽の感じ方が違うんですよね。ZUMBA🄬の見方が変わりました。

 

中村 B1によってZUMBA🄬への理解が深まり、そのことによってますますZUMBA🄬が好きになりクラスをもちたいと思うようになったのですね。PCを取得しようと思ったのは?

 

早見 7月です。B1を受講した時に、B1を受けてZIN(ZUMBA🄬 Instructor Network)メンバーになれば定期的にサークルやクラスをもつことができることを知りました。でも私の場合、定期的に行なうのは仕事の兼ね合いもあってなかなか難しくて、年に数回、ファンの方々とイベントのようなことができればいいなと思ったんです。

「どうしたらいいでしょう?」と先生に相談をしたら、「PCを取るといいですよ」と勧めていただきました。PCって何だろうと帰ってから検索をしたら、フィットネス理論や筋肉の名称や関節の動きなども知ることができるんですね。基礎的な知識を身につけるのも必要かなと思いました。

PCの2日間セミナーを受講して、とてもよかったと思っています。検定試験の時にすごく緊張していて、1ページ目からを全部飛ばして9ページから問題を始めてしまったんです。焦っていたら先生に「落ち着いて、落ち着いてください」と言われました(笑)。

 

中村 PCを取得されたことで、何が変わりましたか?

 

早見 それまでZUMBA🄬のクラスに出ていて、“どうしてウォームアップがこんなに長いの?”“クールダウンはいいからもう1曲踊りたい”という気持ちが強かったんです。でも、PCを受講してウォームアップやクールダウンの必要性が明確に分かりました。ウォームアップでは体に負担をかけずに徐々に心拍数を上げていく、動きを急に止めてしまうと身体が驚いてしまうから徐々にクールダウンをしていくということなんですね。

今でも週に1回、パーソナルで筋力トレーニングをしていますけれど、毎回“どうしてこんなにきつくするんだろう?”って思っていたのが、負荷をかけないと筋力トレーニングには意味がないと納得しました。ZUMBA🄬を教えるために、自分流にコリオグラフィーをアレンジする時にも動かしている筋肉や部位に意識が向くようになりました。ZUMBA🄬が好きでB1を取って、さらに興味を深めていくのにPCはすごくいいなと思っています。

 

中村 ZUMBA🄬のクラスも始められたのですね。

 

早見 9月に2回開催することができました。クラスの1か月ぐらい前から仲のいいお友達にお願いをしてトライアルクラスを開いて準備しました。20人の定員で来ていただいて、初心者は2、3人、あとは皆さんZUMBA🄬の愛好家の方々で、歴10年の方もいらっしゃいきました。1回目のクラスを終えて、皆さんから建設的なご意見もいただいたので、2回目のクラスにはそれを生かしながら、意見もまた頂きました。皆さん終始笑顔ですごく楽しかったし、こうやって皆さんに支えられて成長していくんだなと思いました。

初心者の方には、「周りの人たちがすごく優しくて、サポートしてくださって楽しかった、ZUMBA🄬クラスのあるジムに入りたい」「次回、優ちゃんのクラスを受講する前に地元のジムのZUMBA🄬クラスに行ってみます」って言ってくださって、とても嬉しかったです。

 

中村 今後、ZUMBA🄬インストラクターとしてどのような活動をしていきたいとお考えですか?

 

早見 ZUMBA🄬歴が長い先生ですと、参加者を見てその場でコリオを変えたりできますよね。私はインストラクターを始めたばかりで、そこまで行っていないんです。今後チャレンジしていかなければと思っています。

これからも月に2回ぐらいのペースで、皆さんが来やすいように曜日を選んで開催したいと思っています。何度かやっていくうちにリピーターの方が増えて、「この曲踊れるようになった!」なんて達成感を感じていただけたらいいなと思っています。

曲も毎月十数曲配信されて、よく考えられた選曲や構成だなと思っています。歌詞がスペイン語で、意味が分からないと振り付けに落とせないので、パソコンで辞書を見ながら訳しているんです。もうスペイン語を習っちゃおうかなと思う時もあります(笑)

 

中村 スペイン語の歌詞を訳しているのですか!?

 

早見 歌手として曲に振り付けをつけていただく先生に、「振り付けというのは歌詞の延長線上にあるんですよ」と教えていただいているんです。言葉を相手に伝えるための振り付けとフィットネスは違うかもしれませんが、歌詞を知っていて振り付けをするのと知らないのとでは全然違います。単語でしか分からないけれども、たとえば「コラゾン」というのは「ハート」だから、これはきっと誰かを愛する歌なのかなとか、振り付けのイメージもハッキリしてきますよね。

 

中村 最後に、ZUMBA🄬ファンの方、インストラクターの方々も含めて関係者の皆さんにメッセージをお願いします。

 

早見 「B1をもっているけれどインストラクターはしていない、でもZUMBA🄬愛好家です」とおっしゃる方は多いですよね。私の周りにもZUMBA🄬が好きな人が多いんですけれど、この間もテレビの取材で「早見さん、いまハマっているものは?」と聞かれて「ZUMBA🄬です!」と言うと「何ですかそれ?」って言われたんですね(笑)。認知度という意味で、これからもZUMBA🄬愛好者の輪がどんどん広がっていくといいなと思っています。

 

奥村 「ZUMBA」はそもそもスペイン語かコロンビアの言葉で「お祭り騒ぎ」という意味なんです。巻き舌で「ルンバ」って発音するんですけれど、創始者のBetoがアメリカで広めようとした時にみなその発音ができなくて、”Z“にしてZUMBAという名になったと。「そんなお祭りのように最高に楽しいZUMBAをもっと多くの方に広めたくて、それを早見さんと一緒にしていけるなんて嬉しいです。今後JWIのイベントにも来ていただきたいですね。早見さん、最高の出会いをありがとうございました。