コラム

2018.9.13 木曜日

タイトリートメント―冨永典子さんに聞く

 

 

 

 

 

 

 

冨永典子(とみなが のりこ)

AFAA/JWI指導陣、AFAAマスター検定スペシャリスト。民間フィットネスクラブや公共施設にて指導を行う一方、検定やワークショップを通じてインストラクターの育成に力を注いでいる。

 

―タイトリートメントとは、どのようなプログラムですか?

 

 

 

 

 

 

冨永 タイトリートメントは、ヨガやインドの伝承医学であるアユールヴェーダをルーツにもち、世界一気持ちいいと言われ数百年の歴史をもつ「タイ古式マッサージ」をベースにした身体を回復させるエクササイズです。2009年に「タイヨガ」として導入され、2016年に現在のタイトリートメントとしてリニューアルしました。ヨガ、指圧療法、マッサージそして瞑想を組み合わせた、活力に満ちたコンディショニングプログラムとなっています。

タイトリートメントの目的は、「気」や“Prana”(プラーナ:生命力を与えるもの)の働きを活性化し、滞っている血流を促進し、身体内部のエネルギーを外に向かって放出、心身の不快感や身体のアンバランスを解消して潜在的な病気を予防することにあります。

また、参加者のさまざまな姿勢を矯正する手助けとなり、筋肉、関節、靭帯、リンパ系や結合組織の痛みや不快感を和らげて負担を減少させ、血液循環の改善によって身体的、精神的ストレスを軽減する効果があります。

 

―PST(パーソナルスポーツトレーナー)やQ-Renなど、他の施術系のプログラムとはどのような違いがありますか>

冨永 PSTのリンパトリートメントは身体の各部位の筋疲労にダイレクトにアプローチするのに対して、タイトリートメントはエネルギーのラインに沿ってアプローチします。Q-Renは自分自身でからだをケアするのが基本ですが、タイトリートメントは二人組となり、パートナーの力を借りて、お互いのエネルギーを交換しあうことを基本にしています。もちろん、パーソナルトレーナーの手技としても活用することができます。

 

 

 

 

 

 

触れ合うことにより、気持ちを落ち着かせて、身体の中のエネルギーラインを押圧し、あるいはさすったり、ほぐしたりします。体内のよどんだエネルギーを取り除き、筋肉の緊張を開放していきます。二人組で行うことによって、お互いが心地よく、心身が癒されていくプログラムです。

 

―どのようにすればタイトリートメントのインストラクターになれますか?

 

 

 

 

 

 

冨永 6時間イントロダクションセミナーを受講いただき、要点を網羅したマニュアルに基づいて、22のエクササイズとそのコツを習得してください。ライセンスは設けていませんので、受講後直ぐにご自身のお仕事に取り入れて頂けます。

 

―最後に、改めてタイトリートメントの魅力についてメッセージをお願いします。

冨永 現代は、パソコンやスマホなど電子機器に触ることが多く、人と人との触れ合いが少なくなっています。でも家族や友人またはお客様が頭やお腹が痛い、腰が痛むと訴える時に、さすってあげることによって少し痛みが和らいだという経験は皆さんにもあると思います。自身がもつエネルギーが人との触れ合いによって相手を癒し、心身ともに心地よい効果を双方が得られるのがタイトリートメントの大きな特徴です。忙しい日々の緊張やストレスから解放し、心身ともに健康であるための優れたコンディショニングプログラム、タイトリートメント、どうぞご参加ください!