コラム

2018.7.19 木曜日

Radio体操―中田成裕さんに聞く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中田成裕(なかた しげひろ)

JWI/AFAA PCマスター検定スペシャリスト。ステップゾーン&スマイルフィットネス代表。

 

―今年6月に指導したJWI Radio(レディオ)体操、どのようなプログラムですか?

中田 「体操」をキーワードに、子どもからシニアまで、いつでも・どこでも・誰とでも簡単にでき、心も体も活き活きする運動プログラムです。開発のきっかけは二つあって、一つはAFAA/JWIのシニアプログラムチームが昨年、“JWI健康いきいき応援企画「ウェルネスフェスタ」”(4月広島県、10月茨城県、11月福島県で開催)を企画した際に、プログラムの一つとして作った「新ラジオ体操」という種目です。NHKのラジオ体操の動きをディスコミュージックやNHK朝ドラのテーマ曲となったAKB48「365日の紙飛行機」に合わせて体操をするところから始まりました。

もう一つは、私がこれまでに多くの健康体操教室を担当するなかで、一つ一つの動きについて教え方や喋りのネタが蓄積していました。そのネタを基本にして音楽に合わせて繋いだら、NHKのラジオ体操に匹敵するぐらいの体操ができるのではないかと思ったことです。二つの流れがあり、これが“フィットネスで人々を幸せにする”というJWIの理念と結合して、JWIオリジナルの体操プログラムが出来上がりました。

 

 

 

 

 

 

Radio体操はR1(第1)、R2(第2)と二つあって、イントロ体操やつなぎの体操も含んでいます。運動種目は背伸びから始まって、回旋やひねり、挙上や歩行、跳躍、ストレッチなどR1・R2各13の運動で構成しています。

 

 

 

 

 

 

 

フィットネスプログラムとしてまず、どなたにも楽しんでいただけるように、種目の名前もたとえば「背部胸部ストレッチ」は「ひとり抱きしめポーズ」、「足の踏み出し運動」は「ボルトのポーズ」など、ユニークなネーミングと動きをつなげて覚えやすいようにしました。

指導する側にとっても、分かりやすいネーミングにすることで指導がしやすくなりますし、安全面でのキューイングも余裕をもってできるようになっています。また、マニュアルでは一つ一つの動きに安全や効果、強度変換の方法を細かく記しています。

 

―6月23日には第1回のトレーニングコースが開催されました。

 

 

 

 

 

 

中田 JWI/AFAA指導陣の方も含め、10名の方が参加されました。インストラクターだけではなく福祉介護施設に勤務されている方にも参加いただき、楽しく笑顔あふれるレッスンとなりました。

参加された方からは、「最初は難しくて緊張していたけれど少しずつでもできるようになって嬉しい」「体のいろいろな筋肉を使っていると実感した。分かりやすくて体感しやすいプログラムだと思う」「体と一緒に心もほぐれます。楽しいです」 等々の感想をいただき、手ごたえを感じました。

 

―誰でもRadio体操を教えていくことはできるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中田 現在、JWI Radio体操チームは5名(上野豊治、倉持正典、鈴木光代、竹中尚子、中田)いますが、今後、各名が展開するワークショップにご参加いただいて、まずは動きを覚えて下さい。ワークショップではマニュアルとCD(そのまま使用できる)&DVDをお持ち帰りいただくので練習することができます。自分に合った環境の中で自由な形でRadio体操を広めていっていただければと思います。

本家NHKラジオ体操と併せれば20分ほどのクラスになりますし、スポーツクラブの体操ゾーンに導入することもできます。また幼稚園の発表会や学校や地域のイベント、施設や職場で等々、使い方は多々あります。

 

―最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

 

中田 私も今後、地元の小学校の夏休みに、学区の子どもとお父さんお母さんやご家族と一緒にRadio体操を披露して体験して頂くなど、多くの方々に広めていきたいと思っています。様々な人々が様々なところで集い、語らい、音楽に合わせて楽しく身体を動かす。このJWI Radio体操が発端となってフィットネス/ウェルネスの楽しさを再認識していただき、多くの人々に深く愛されることを願ってやみません。ぜひ一度、JWI Radio体操のワークショップに来ていただき、ご自分も楽しんでいただきたいと思います。チーム一同、心よりお待ちしています!