コラム

2018.5.18 金曜日

Wedding Message 2nd.

結婚式は2017年6月、シドニーで僕たち2人とそれぞれの家族で挙げた。翌18年1月、東京で披露宴をひらくにあたって、僕たちはどんな宴にしようか、話し合った。

 

楽しさはあってもカジュアル過ぎないようにしたい。正式な形にのっとって正統派の感じでいこう。日本でお世話になっている方々はもちろん、アメリカZUMBA®協会の社長さんご夫妻やプリンス夫妻はじめ台湾やアメリカなど海外からも集まってくださる皆さんが気持ちの良い時間を過ごすことができるような、そして僕たちの感謝の気持ちを伝えられるような宴がいい。「JWI社長の結婚お披露目」ではなく、出席してくださった皆さんが良い時間を過ごさなければ意味のない会。お祝いの気持ちで来て下さる皆さんに応えることができる、恥ずかしくないような場にしたい。

 

仲人さんの紹介に始まり、ご来賓の方々のスピーチ、素晴らしいメニューを用意して下さったオーナーシェフにもお話しいただいた。そして宴も佳境に入った頃、花嫁のブーケトス・タイムとなった。ブーケを手にした花嫁の周りに、大勢の独身女性の方々が集まり、その瞬間を待っていた。その時。

 

花嫁は一人の女性に歩み寄り、そっとブーケを手渡した。一瞬、会場内が静まり返った。女性の表情は、いったい何が起こっているのか、起ころうとしているのか、まったく分からないという感じだった。やがて、一人の男性が現われ女性の前でひざまずくと、指輪の箱を開けてプロポーズをした。

 

 

 

 

 

 

この男性、実はアメリカZUMBA®協会の舞台撮影のスタッフ、Wingel Buendiaだ。Wingelは前々から僕の結婚式には絶対に出たいと言っていた。披露宴の一週間前に彼から連絡があり、「日本に行った時にどこかで彼女にプロポーズをしたい、いい場所はあるか?」と聞かれた。

 

いい場所が思い当たらない。「どこかいい所ある?」 披露宴の打ち合わせをしながら彼女に聞いてみたら、You Tubeに載っていた海外の動画を見せてくれた。友人の披露宴で公開のプロポーズをするシーンだ。そうだ、このサプライズにしよう! 日本ではめったにないことで、主役をもっていかれないかと若干心配はしていた(笑)。が、皆さんはとても喜んでくださった。とてもいい雰囲気になったのでほっとした。

 

やがてお開きの時間となり、御礼の挨拶をしながら僕は思った。こんなにたくさんの人が僕たちのためだけに、忙しいところを時間を作って来てくださった。なんとありがたいことか。“この人たちの役に立つために生きていきたい” そう心に決めた瞬間だった。