2017.2.9 木曜日

スペシャル座談会 インストラクター&トレーナーストーリー
Story 3 くじけるけど、くじけない(前編)


中村 皆さん、ストレスを感じることが多いのですか?

秋野 それはありますよ。だいぶ前に、人間関係のトラブルが原因でメンタル的に病んで、大切な仕事に穴をあけてしまったことがあるんです。しばらく自己嫌悪に陥ってずっと泣いていました。

そういうことがあって、仕事ができなくなるほどメンタルを冒してはいけないと心に決めました。

手嶋 私たちって、お客様にストレスを発散していただくことも仕事にしていますよね。自分自身があまりにストレスを抱え込んでいると、皆さんのストレスを解消しましょうって僭越なことは言えない気がするんです。

でも、何かあっても、仕事のスイッチが入るとにっこり笑えるんですよ。逆に、スイッチをオンオフするからメンタルが保てているのかな。仕事をしている時と自分一人になった時と落差が大きくて、自分自身に刃が向かって来ることがたまにありますけれどね(笑)。

中村 みんなの前では仕事モードで自分を演じることができるけれども、一人になった時に自分に刃が向かって来ると。

手嶋 私の場合、経営者の立場もあって、しょっちゅう火の粉が身に降りかかってくるわけで、でも火の粉まみれで人前には出られない。そこで仕事モードのスイッチを入れて仕事はやり遂げるけれども、生身の人間ですから。仕事を終えて玄関の鍵を開けて家に入った途端に、骨盤が後傾してガクっとくるんですね(笑)。どんな職業の方もそうでしょうけど。

中村 除村さんは?

除村 7年前に父が急死しまして、もう仕事を辞めようかってところまで落ち込んだことがありました。仕事をしている時には何も考えずにいられるけれど、仕事が終わって一人になるとずっと泣いてしまって。

全然やる気がなくなって朝起きられない、それでも仕事に行っていつもと変わらずにやるんですけれど、その後またがっくりして、ああもうダメだ、辞めようかと。病院に行ったら、あり得ないところまでホルモン数値が下がって、鬱になってもおかしくない状態になっていたんです。その後、治療をしながら仕事を続けていったら元気になったんですけれど、仕事があったおかげで助かったと思っています。

中村 プロフェッショナルとして、どんな状況でも仕事ができるというのが一流のインストラクターの条件なのですね。心にストレスを溜めていると仕事とのギャップができて、一人になった時に抜け殻になるような感じをもつこともある。ふだんからメンタルをいい状態に保っておく必要もあるし、一方では落ち込むこともあるので、そうなっても驚かないでね、という皆さんのメッセージでもあるように思います。(つづく