2017.1.26 木曜日

スペシャル座談会 インストラクター&トレーナーストーリー
Story 2 大切にしていること


中村 皆さんはフィットネス界でリーダーとして活躍されています。仕事をしているなかで心がけていることや大切にしていることをお聞かせください。

秋野 私はいま53歳ですが、30代や40代の頃は、50代になったら仕事は目減りしていって、体力的にもつらくなって右肩下がりになるばかりだと思っていました。ところが、今がいちばん忙しいんですよ(笑)。とてもありがたいことです。でも、来年も同じとはかぎらないから、今この時、一本一本のレッスンやワークショップやトレーニングコースに精魂込めて向き合うということでしょうか。同じ内容でも、その時々によって流れは変わってきますよね。機械的に流さずに五感を張りめぐらせて、真剣に真摯に向き合うというのが一つ。

それから、ズンバではウェアの新作が一か月おきに出るんです。ズンバ教育スペシャリストとして、ちゃんと着こなして宣伝する役目も私にはあるんですね。常に人に見られる仕事だと意識して、まず身なりから整える。衣装選びから仕事が始まっていると心がけています。

手嶋 私も、インストラクターとしていただいている機会を大切にして、お客様一人一人を意識しながら、一生懸命やっていくことが一つ。同時に、ささやかですが会社をもっていますので、経営者として、会社を支えてくれるスタッフの雇用の拡大や収入の拡大、人材の育成に力を注ぐことですね。

フィットインジャパンでは、赤ちゃんやキッズ、お母さん方や保育士さん向けのレッスンや、企業や官公庁、病院や施設など、世代や社会的なバックボーンが違う方々がいらっしゃる場にうかがって、フィットネスの指導をしています。それぞれの場で求められていることは違いますよね。必要とされる場に必要とされる人材を、というコンセプトで会社をつくったのですから、まずは仕事の場をできるだけ増やしたい。そして、それぞれの場で求められていることにしっかりチャンネルを合わせられるような、きちんとした社会常識をもった、人とのご縁も大事にするスタッフを育てるのも私にとって大切な仕事です。

除村 秋野さんや手嶋さんと同じで、皆さんに楽しんでいただき、来てよかったと思っていただけるワークショップができるように向き合うことですね。それから、秋野さんが言われたように、レッスンの場にいるインストラクターとしてだけではなくて、家から一歩外に出たら、どこで誰が見ていてもインストラクターであり続けたいって思いがあります。スーパーで安い豚肉を探していて、先生、この間スーパーにいたでしょって言われたり、誰もいないと思っていたサウナで素っ裸で横になっていたら、先生♪って声をかけられたりすることってあるんですよね(笑)。自分はいつもどこかで、人から見られている仕事をしているんだって意識しています。

もう一つ、いま私の中にある課題は後進を育てることです。今のフィットネス業界、メインで動いているのは40代、50代のインストラクターなんですよね。もっと20代の人たちに活躍してもらわないと。フィットネス業界の未来への種まきをして、若い世代のインストラクターを育てる仕事も大切にしていきたいと思っています。

中村 皆さん、お客様に対しても、指導者としても、その場その場で一人ひとりに対して真摯に向き合うことを大切にしていらっしゃるんですね。

秋野 そのために、自分自身の日常の生活をちゃんと整えるって大事だな、とつくづく思っています。生活が整っていないと体調が崩れて、いいワークショップができないですよね。風邪ひとつひいてもしんどい仕事なので、自己管理と体調管理を大切にしています。あとは心と体のバランスに注意すること。体は何ともなくてもメンタルが病む場合ってあるじゃないですか。

中村 心と体のバランス、メンタル面での自己管理も大切だということですか。(つづく