コラム

2018.3.27 火曜日

Dr.カイボーの眼
第26回 「ドゥーイング・モード」と「ビーイング・モード」

前回、私の瞑想の基本は「マインドフルネス瞑想」です、と述べました。「マインドフルネス」とは、

「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」

と定義されています(日本マインドフルネス学会の定義)。これは、どのような状態なのでしょうか。

ほとんどのひとは、起きている間のほとんどの時間、無意識のうちにいろいろなことを考えています。そして、そのうちの約70%は過去や未来のことです。「こんなふうになってほしい」「どうしようかな」などと考え始めると止まらなくなります。

このように、いつも何かを考えたり行動したりしようとしている状態を「ドゥーイング・モード」と呼びます。これはそれぞれの人が持つ自動的な思考パターンですから、その結果感じることや選択する手段もパターン化しています。考えることで選択の幅を狭くし、様々な可能性をなくしてしまっていることだってあります。

一方で、あるがままでいるのが「ビーイング・モード」です。余計なことを考えず、目の前のことに集中するのです。一瞬一瞬の気づきを多くして、目の前の現実がよく理解でき、正しい選択が無理なくできます。

この気づきが多くなることで、より正しい選択が出来るようになり、それが自分らしい穏やかで安定した生き方につながります。また、そのことで周りの人たちにも良い影響を与えるようになります。これが瞑想の効果です。