コラム

2017.10.31 火曜日

Dr.カイボーの眼
第16回 フィットネスのホスピタリティ

外国の方が多く参加するフィットネスのサークルをしているインストラクターさんがおっしゃいました。「サークルに参加した人たちが自分の国に戻ってから、私の指導がどんなに素晴らしかったかが理解できた、とメッセージをしてくる。向こうの国ではインストラクターは自分のスキルを見せたがるばかりで、参加者に対する気配りがないんだって。」

その外国の方々がたまたまそうなのかもしれませんが、しかし日本のインストラクターは一般的に、諸外国に比べてホスピタリティを大切にすることを基本としている方が多いと思います。実際に私がフィットネスにハマったのも、レッスンをしていた方のホスピタリティに感激したからでした。

ホスピタリティとは、対価に関係なく、おもてなしの心で喜びを与えることに重きを置くことです。もちろん、インストラクターとして生計を立てるためには、対価は必要です。対価に見合うものを提供することをサービスと呼ぶとすれば、プラス目配り、気配りがホスピタリティと言っていいと思います。そして、お客さんが望んでいることを超えた気配りがあるのは最高レベルのホスピタリティと言えるでしょう。

また、そのインストラクターさんはこうもおっしゃっていました。「日本のインストラクターは研修を受けてスキルアップしているでしょ。そういうこともあまりないらしいよ。」 スキルアップはしても、そのスキルを見せびらかすのではなく、参加者のレベルに応じて提供し、満足させられることを大事と考えている。日本こそが最高レベルのホスピタリティあるインストラクターがいる国と世界に認められ、それをJWIからアジア、そして世界へと発信できたらいいですね。

インストラクターのスキルはあるのに参加者があまり多くないレッスン、スキルはそれなりだけれど参加者が多いレッスンがあります。スキルのある人=人気のある人とはならない。それはホスピタリティの差です。お客さんが望む気配りはあって当然。それを超える気配りを追究するために日々自分を見つめ、お客さんのことを認めて、レッスンを行っていきましょう。

ホスピタリティ溢れるレッスンとは、インストラクターが参加者に対して一方的に与えるものではなく、参加者からもインストラクターに与えること、つまりそこには上下関係はなく対等で、双方向で気持ちよく過ごせ、高め合い、会場全体が幸せに包まれるものです。レッスン、ワークショップやイベントの終わりによく聞く言葉。「楽しめましたか。充実していましたか。皆様のお陰で私も力をいただき素晴らしい時間を過ごせました。感謝します。ありがとうございました。」 この言葉にホスピタリティの形が表されています。