2016.12.25 日曜日

スペシャル座談会 インストラクター&トレーナーストーリー
– プロローグ –


連載開始にあたって

(株) Japan Wellness Innovation代表取締役社長 奥村 辰平
この企画は、「どうにかしてインストラクター・トレーナーの方々の自立とさらなる活躍のためにJWIとして寄与したい」という想いから始まりました。フィットネスの現場で活躍しているインストラクター・トレーナーの方々のお話をストーリーとしてつないでいきたいと思います。皆様の今後の活動に生かしていただけましたら幸いです。なお本連載は、『月刊ジャパンフィットネス』弊社ページにも掲載しております。

掲載予定

プロローグ
Story1 「エビデンス」は必要か?
Story2 仕事をするうえで大切にしていること
Story3 ストレスにどう向き合うか?(仮題)
…続く…

語り手

秋野典子(あきの のりこ)
AFAAマスター検定スペシャリスト、ZUMBA®教育スペシャリスト。ワークショップやインストラクター養成を日本全国にて展開している。

 

 

手嶋 恵(てしま めぐみ)
AFAAマスター検定スペシャリスト、フィットインジャパン株式会社 代表取締役。ベビーからキッズ、マタニティからシニアまで、幅広い世代の心と体の健康づくりにあたっている。

除村元子(よけむら もとこ)
AFAA マスター検定スペシャリスト。キックボクシングエクササイズをはじめNewプログラムである天空大河、Q-ren骨盤体操などの指導プログラムを展開している。

聞き手

中村好男(なかむら よしお)
早稲田大学スポーツ科学学術院教授、専門は健康スポーツ科学。日本ウォーキング学会前会長、日本スポーツ産業学会理事・運営委員長。Waseda ウェルネスネットワーク会長。

プロローグ

奥村 この座談会企画は、「どうにかしてインストラクター・トレーナーの方々の自立とさらなる活躍のためにJWIとして寄与したい」という想いから始まりました。フィットネスの第一線で活躍している方々のストーリーをつないでいくことによって、インストラクターやトレーナーの皆さんの今後の活動に生かしていただけたらと考えています。

聞き手をお願いしました中村好男先生は、スポーツ科学を専門に研究され、日本のフィットネス産業にも精通していらっしゃいます。先生には2015年12月の「AFAA 指導陣トレーニング・全体ミーティング」で講演をしていただきましたが、先生の講演をきっかけに今回の企画もスタートしました。それでは中村先生、秋野さん、手嶋さん、除村さん、よろしくお願いします。

中村 講演のさいに奥村さんから頂いたテーマは“フィットネスインストラクターの自立”でした。それで「フィットネスインストラクターの自立と社会においてのあり方」というタイトルにしてみたのですが、皆さんはその時の話をお聞きになっていて、どんな感想をおもちでしたか?

秋野 一番印象に残っているのは、先生が最後に「君たちがやることに自信をもちなさい」とおっしゃってくださったことでした。すごく後押しになったというか安心したというか。ちょうどその年の夏にAFAAが買収されて、AFAAというブランドが今までの私たちのバックにあったわけですけれども、その状況が変わっていろいろ揺れていた頃だったんですね。バックグラウンドがなくなった状態で私たちは今までのように仕事を続けられるのかどうか、不安をもっていたところなんです。ですから先生が「大丈夫だから自信をもっておやりなさい」とおっしゃってくださったことがすごく響きました。

手嶋
 先生のお話をうかがってただただ、安心しました。途中で「AFAAが買収されました」ってお話が出た時には、聞いていたコンサルタントたちの表情が一様に変わって。買収ってみんながドキッとするワードだったんです。私自身はちょうどその頃、キッズのフィットネスの文献をあたりながら新しいプログラムを作る試行錯誤の最中だったんです。後ろ盾がなくなるかもしれないと不安だったところ、でも締めくくりが「大丈夫、フィットネスの指導者として夢を叶えるために頑張りなさい」というお話で本当に安心しました。

除村 私がすごく印象に残ったのは、先生が「楽しいエクササイズだったらいいじゃないか、楽しいっていうことが一番大事なんですよ」というお話です。「エビデンス、そんなものいらないよ、エビデンスがなくたって楽しいのがいちばんでしょ」とおっしゃってくださったのが一番嬉しかったです。エビデンスがいちばん、エビデンスがなければという日本のフィットネス業界の中で、私たちは本当に楽しいことしかやっていないんですけれど、本質は楽しいことにあって、そのあとにエビデンスというものがついてくるって、本当にそうだなって改めて思いました。「エビデンス、なくてもいいじゃない」という言葉には拍手を送りました(笑)。

中村 ぼくが思っていた以上のインパクトがあったようですね。(つづく