2017.2.16 木曜日

スペシャル座談会 インストラクター&トレーナーストーリー
Story 3 くじけるけど、くじけない(後編)


手嶋 今でも時々、空に向かってギャオーって吠えていますよ(笑)。でも、結局は自分と向き合うしかないんですよね。若い頃は一つ一つのことに翻弄されがちだったかもしれないけれど、情けないことも辛いことも、その積み重ねがありがたい、普通の幸せな日々なんだなと思えるくらいに様々な経験ができました。

何か起きて当たり前、そこから逃げないでキチンと向かい合っていれば必ず答えがいただけると信じています。それに、ドスンと来ても後から思うと次につながるようなメッセージがちゃんと入っていて、何か意味がある、ドスンをいただけてよかったなと思う時があるんです。賜りものみたいに降ってくる感じかな。

秋野 降ってくる、その感じすごく分かります。5年前に東日本大震災があった時に、2週間ぐらい営業停止になったんですね。営業を再開して、さあレッスンしましょうっていう時にずい分悩みました。ズンバのリードって、全身からエネルギーを出して、満面の笑みで踊らなければいけないんです。でも、テレビで大津波の被害の映像を見て毎日泣いていて、笑っている場合じゃないだろって。それでもレッスンをしなければいけない自分がいる。数回は自問自答しながらやっていたんですけれど、ある日、ふっとふっきれました。

お客さんは体を動かしたくて来るんですよね。もしかしたらインストラクターに救いを求めているのかもしれない。これでいいんだ、笑っていていいんだ、元気な人が元気でいるために私はフィットネスを提供しているんだ、って気持ちを切り替えることができたんです。それからは満面の笑みで踊れるようになりました。

手嶋 ここ数年のことなんですが、人に愚痴を言うとか、慰めてもらおうという気持ちがなくなってきました。辛いと人に言うのは「悪い気」を渡すことだなって。それで自分が楽になるならいいけれど、ならないんですよね。むしろ倍増する。結局、自分のことは自分一人でしか解決できないと、少しだけ分かってきたんです。

中村 それは自立の一つの側面ですよね。自分の身に降りかかってくることを自分で受け容れることが自立の条件ですからね。

除村 ガス抜きができるツールを一人一人、それぞれにもっていることが必要じゃないかって思うんですよね。美味しいケーキを食べたら幸せとか、ウィンドウショッピングをしていて、たまたまいい服が見つかってラッキーみたいな。ガス抜きポイントがどこかにあって、ポッと開いてシューってなる時が日々の中でちょこちょこある、溜めすぎないっていうのが、インストラクターの仕事として重要じゃないかな。私は自分のレッスンの中でストレスを解消させていただいている側面もあります。もちろんお客様のためのレッスンでもあるけれど。

中村 それは除村さんが最初におっしゃっていた、楽しくやろうよということに通じますね。まず自分が楽しくなること、ハッピーになるのが何よりも大事だし、それでストレスを解消できるような、そういう仕事の仕方ができるといいということですね。インストラクターの仕事は、まっすぐに向き合っていけば楽しく続けていくことができる、お客様にも楽しく続けられるようになってもらえると嬉しい。インストラクターの仕事の中にはそういうよろこびもあると。(つづく